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 建築設計事務所に依頼するとは

 建築設計事務所に設計を依頼すると言うことは、建物に対してお金を2度払う感覚になりがちです。

 ハウスメーカーや工務店に頼めば支払いは1度ですんだような感覚になります。そして、展示場などで営業マンと話をして、もし契約をしたらどうでしょうか。設計、見積、ローンの手配、全てのことがあなたの手を煩わさなくとも、すんでしまうかもしれません。それでいいと思われる方は、設計事務所とは縁遠い方でしょう。

 ハウスメーカーや工務店の実態はどうでしょう。

 自己紹介に書いたとおり、以前の私はそこに勤務していました。勤めていた頃は、設計も現場も見積もしていました。その時の私の立場は、施主の方の方を向くわけにはいかなかったです。何故なら、給料を戴く相手は施主の方ではありませんから。

 また、豪華な展示場をつくって集客するにしても、その建築費用は誰が負担しているのでしょうか。当然これからの施主の方々です。会社が存続するために、自腹など切れませんから。

 また、設計者、積算者、営業、これらの人件費は誰が負担しているのでしょう。

 詰まるところ、施主の方が支払う金額に見合った、建物になっているのでしょうか。

 建築設計事務所は、契約者が施主の方です。そして、施工者が契約をするのも施主の方です。

このことは、建築設計事務所は施主のためにのみ、設計監理業務を行うことが出来ることを意味します。

また、建築設計事務所は、設計監理契約及び約款に基づいて、施主の代理で監理できることが定められています。

つまり、一つの建築物を完成させる際の、「施主⇔建築設計事務所⇔施工者」という立場、関係が明確になります。

 これらのことを考えると、ハウスメーカーや工務店に何でもお任せというのは、どんなものでしょうか。

 設計料について

 建築設計事務所の設計料に関しては、建築士法の告示第15号で報酬算定式が定められています。

しかしこれを基に算定すると、大規模建築物を想定しているため、かなり大きな金額になってしまいます。

私のような個人事務所にとっては、この告示によるのは現実的ではありません。

 設計料の内訳として、

 ・ラフプランから基本設計までの業務(各種打合せ、調査、概算見積)

 ・実施設計に伴う業務(構造設計料、電気設備設計料、給排水衛生設備設計料、入札等補助)

 ・各種申請等業務(官公署等との打合せ、申請書類、図面等の作成及び申請)

 ・現場監理業務(現場打合せ、現場検査等立ち会い)

 その他書類作成、施工図チェック、工事写真撮影・整理など

 以上のような内容の業務の報酬として、総工事費用の7〜10%を目安に、御相談の上で決めさせて戴きます。

 個人事務所故に、様々な御相談にも気軽にお答えできると思います。

 よろしくお願いします。

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